不動とは動かざる心。
本尊とは自己本来の尊さ。
本尊に参詣して、世の浪風を切り開いて動かない信念と幸福をお祈りください。
南無大聖浪切不動明王
南院は東大寺の南院に住していた、子島真興僧都により建立されました。
ご本尊は弘法大師ご自作の浪切不動明王(国指定・重要文化財)です。
「浪切さん」「お不動さん」と呼ばれ古くより厚い信仰を寄せられており、春季・秋季大祭で柴燈護摩を厳修するなど、御祈願の寺として今もなお多くの信者様にお参りいただいております。
また、遠方よりお参りの方々のための宿泊設備を備えた宿坊でもあります。
当院の御本尊浪切不動明王は、弘法大師空海が赤栴檀(しゃくせんだん)の霊木をもって御自作されたと伝えられます。
大師が唐よりお帰りの際、嵐に遭われ海上荒れ狂う最中この不動明王に祈願したところ、全身から光を放って荒波を切り鎮め大師をお救いになったという伝承より浪切不動明王と尊称されます。
平将門の乱、元寇の役など数々の国難を救い、また高野全山の祈願本尊として不思議な霊験をあらわされています。
右手に後三条天皇の御自作の知恵の利剣(りけん)を、左手に慈悲の羂索(けんさく)を持ち火炎を吹き出す全身青黒色のお姿は、あらゆる邪悪を破り、さまざまな恐怖のいっさいを除いて全ての衆生を救いつくす為、汗と膏(あぶら)にまみれて働かれているお姿を示しています。
不動とは動かざる心。
本尊とは自己本来の尊さ。
本尊に参詣して、世の浪風を切り開いて動かない信念と幸福をお祈りください。
南無大聖浪切不動明王
昭和63年に南院本堂の西隣に、スリランカのジャワルダナヤ大統領から贈られた仏舎利を奉納する仏舎利塔が建立されました。これは、スリランカ出身のシロガマ・ヴィマーラ大僧正が南院で修行をしたご縁によるものです。
仏舎利塔の二階内部は、弥勒菩薩を中心に諸菩薩、不動、飛天が描かれ、弥勒曼陀羅を立体化したものです。一階にはお大師様と各家の五輪塔が奉られています。
本堂外陣の天井に吉田高嶺画伯が書かれた八大浪切龍王(鳴龍)の天井絵があります。
この天井の下、中央で手をたたくと、ビーンという感じで音が響きます。いわゆる鳴き龍です。
八大龍王は本尊の使者で除災招福を守護してくださいます。
本尊浪切不動明王様の御朱印、近畿三十六不動尊霊場の御朱印を承っております。
御朱印をご希望の方は、本堂納経所にて承っております。
(午前8時半~午後4時半)
当院は近畿三十六不動尊霊場の結願のお寺です。
不動護摩は家内安全・身体健全・開運厄除・病気平癒などの祈願を成就するものとして古来より民間信仰の対象でした。
「不動尊信仰」は永い歴史をもち、全国各地にその霊場があります。
近畿三十六不動尊霊場は近畿二府四県の中から不動尊の眷属三十六童子に因み36のお寺を選び、これらを参拝することにより人が持つ36の煩悩を消滅し、願いを叶えられるよう昭和54年に発足しました。
ご回向御祈願のお申込みやご質問、宿坊やご昼食のご予約はお電話にて承っております。
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